人気ブログランキング | 話題のタグを見る

土屋トカチ(TSUCHIYA Tokachi)監督作品「フツーの仕事がしたい」(A Normal Life,Please/起來!不願過勞死的人們)公式ブログ。下のカテゴリから入ると読みやすい。
by ordinary_labor
カテゴリ
全体
お知らせ
作品紹介
上映情報
上映履歴
メディア情報
予告編
アンケートより
コメント
普及がしたい会
カンパのお願い
リンク
English
お問い合わせ
検索
ブログパーツ
最新のトラックバック
以前の記事
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
more...
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


from 迫川尚子さん(ベルク副店長/写真家)

「一輪の花のように」

 「変革」という言葉の響きは勇ましい。自己変革でも、世の中の変革でも。…ただ、その言葉がもたらすのは、結局あきらめや絶望だったりしないだろうか。
というか、自分が世の中に合わないとか、逆に世の中が自分に向いてないとか、そんなところで変革を求めても、無理がある気がする。
 
 この映画を見て、ドキュメントという手法が好ましく思えたのは、勇ましいだけのスローガンとは別に、こういう自分がいる、こういう世の中があるということを一つ一つ丹念に映像におさめているからだ。それらの映像を追ううちに、どうやらそれは命の危険にもつながる切迫した労働現場だというのがわかる。
 
 テーマは、労働組合の重要性と意義ということになろうが、むしろそれは映画のハイライトの一つというべきかも知れない。絶望的な状況の中になげかけられた一筋の光のように、あるいは一輪の花のように、そこでの労働組合の存在は希望につながっている。
 自分(労働者)と世の中(会社)をちょっとずつ変えるだけでも、道は開ける。その手がかりをつかんだような感じだ。
 
 ドキュメンタリーなのでこういう言い方は不謹慎かも知れないが、役者もそろっている。
つまり、まず何より映画として面白かった。


迫川尚子(ベルク副店長/写真家)
ビア&カフェBERG(ベルク)
by ordinary_labor | 2008-07-22 02:40 | コメント
<< from ナーグシクヨシミツさ... from 土屋豊さん(映画監督) >>